定例教育委員会を開催しました

掲載日：2017年2月27日更新

　教育長の戸ヶ崎です。

　本日の定例教育委員会の冒頭、次のようなあいさつをしました。

　早いもので今年度最後の定例教育委員会となりました。皆様方にはこの1年間たいへんお世話になりありがとうございました。

　先日テレビで、「なまはげ」の特集をしていました。秋田県男鹿市に伝わる国の重要無形民俗文化財に指定されている行事ですが、少子高齢化がこのなまはげにも影響していて、本来は小正月に実施していたものを、家族が帰省してきている大みそかに行うようになっているとのことです。後継者不足も深刻だとか。

　ところで、全国学力・学習状況調査では、秋田県は毎年トップクラスの成績です。実は何と似た風習のある石川県や福井県も上位なのは偶然でしょうか。「怠けるな」「親の言うことを聞け」と、なまはげは幼児を諭すわけですが、勉強熱心で素直な子を育てる効果があるのではないかと、密かな「仮説」が語られています。

　昨年12月に、戸田第二小学校でも御指導いただいた早稲田大の田中教授は、「地域の絆や3世代同居が残ることもプラスに働いている」と分析しています。ただ、この高い学力は必ずしも大学進学に結びついていないようです。東京の進学率が際立って高いのに対し、秋田は全国平均を大きく下回ります。大学が集中する都市部から離れるほど、親の費用負担が重くなるためなのでしょうか。国が創設する給付型奨学金が、地方の高校生が様々な進路を思い描く契機になるといいのではないかとも思っています。

　次回の教育委員会は、平成29年4月19日（水曜）16:00から開催します。
　過去の教育委員会会議録及び会議資料はこちらです。
　http://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/371/kyo-somu-kaigi-h29.html