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定例教育委員会を開催しました

掲載日:2017年2月17日更新

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 教育長の戸ヶ崎です。本日の定例教育委員会の冒頭、次のようなあいさつをしました。

 一昨日(14日)、文部科学省から学習指導要領改定案が示されました。戦後最大規模の改定であるとも言われています。

今改定の狙いは、

・覚えた知識がどんどん塗り替えられていく時代に、ただ知識を持っているだけでは通用しない。知識を使いこなし、試行錯誤しながら課題を解決する力を学校教育で養う必要がある。

・人工知能(AI)の進化で、今後20年程度で半数近くの仕事が自動化される可能性が高い、などの予測さえある時代。「知識の暗記・再生」を基本とした従来型の学力から、社会の変化に対応できる思考力や判断力を重視した学力に質的転換を図る必要がある。 などです。

 今回の改定案では、中央教育審議会答申がキーワードの一つとして掲げていた「アクティブ・ラーニング(AL)」という言葉は消えてしまっていますが、市内の小中学校では今改定の狙いを課題意識として、ALの視点からの授業改善に日々取り組んでいます。その成果が今から楽しみです。

 ところで、明日は4月中旬並みの暖かさのようですが、2月は、暦の上では春ながら、まだまだ冬極まり「余りものの寒さ」とはいきません。しかし寒さの底から何かが兆し始めるときでもあります。梅の開花の便りもちらほら聞こえてきましたが、多くの植物は、数ヶ月の低温の試練を越えてこそ花が咲くといいます。生き物には「生物時計」と言う体内で時を刻み、生活のリズムを整える仕組みがあります。苦難や挫折により人が磨かれていくのは、植物と同じく針が冬を感知している証しです。若者にも、可能性の芽吹く「春」に備えて耐えなければならない厳寒の季節があります。皆が経験する入学試験もその一つだと思います。

 マラソンの高橋尚子選手の座右の銘として有名になった「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根をのばせ。やがて大きな花が咲く。」市内受験生にはあと少しがんばって欲しいと思います。

 次回の教育委員会は、平成29年3月16日(木曜)9:30から開催します。
 過去の教育委員会会議録及び会議資料はこちらです。
 http://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/371/