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情報モラルラボ実践編 こんなとき、どうする?
その3  「友達にうけたかっただけ」では終わらない

事例:こんなとき、あなたならどうする?

ふざけて駅の線路に降りてケータイで写真を撮る様子のイラスト友達数人と駅のホームで電車を待っていたC君は、ふと思いつきました。「電車が来る前に線路に降りて写真をとってSNSに投こうすれば、それを見た友達に大うけするにちがいない!」
そのことを一しょにいる友達に話すと、「おもしろい!」「やろうやろう!」ということになり、すっかり楽しくなったCくんたちは線路におりておもしろおかしいポーズをとり、おたがいをさつえいしてSNSに投こうしました。
ところがそれを見つけた駅員さんが安全確保のため電車を止め、そのせいで電車を利用する多くの人に迷わくがかかってしまいました。 もちろんC君たちもきつくしかられ、家や学校にも連らくされました。
そして家に帰ってSNSを開くと、そこには友達からの「おもしろかった!」「勇気あるね!」のようなコメントではなく、たくさんの知らない人からの「そんな危ないことをして電車を止めるなんて何事だ!」「おかげで仕事にち刻した!どうしてくれる」「身元を特定して親や学校に文句を言ってやる!」といったこわい非難のコメントが大量につけられていました。
(注釈)この事例は実際の事件を参考に作られたフィクションです。

解説:どこが問題だったのでしょう?

みんなに「おもしろい!」と言ってもらえるはずだったのに・・・!?

そもそもふみ切以外の場所で線路に立ち入るのは絶対にしてはいけないことです。
電車の安全な運行をさまたげ多くの人に迷わくをかけるだけでなく、大きな事故につながり、命をおとすこともあります。電車を止めてしまったことの損害ばいしょうを求められる場合もあります。
また、結果的に何事もなかったとしても法律で立ち入りが禁止されている場所であり、たいほされることもあります。
さらに、してはいけないことをしている様子をSNSに投こうしてしまうことは、世界中に自分が社会のルールにい反すること、人に迷わくをかけるようなことをしたと白状しているのと同じです。SNSはインターネットにつながっています。そこはふ段やりとりをしている自分の仲間だけが見ている場所ではなく、世界中の人が見ている場所です。
また、一度インターネットで広まってしまった内容は完全に消すことができません。大人になってからも情報が残り、進学や就職のさまたげになることもあります。

注意点:何に注意すればよかったのでしょう?

してはいけないことには理由がある

一時の注目のためにしてはいけないことをすることの代償を考える様子のイラスト SNSはオンラインですぐに反応が見られるところが面白く、また、今ここにいない人たちからもほめられたり、面白いと言ってもらえることは気分がいいでしょう。
でも、注目を浴びたいからといって、してはいけないことをしてはいけません。
してはいけないとされていることには、してはいけない意味があります。危険だったり、人に迷わくをかけることだからです。
友達にうけたいからと軽いいたずらのつもりでしてはいけないことをしてしまうこと、またそれをSNSに投こうすることの代しょうは想像をはるかにこえて大きいのです。