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戸田市情報モラル教育サイト 情報モラルスクール


情報モラルラボ実践編 こんなとき、どうする?
その2  いたずらの「予告」だけでも犯罪に

事例:こんなとき、あなたならどうする?

いたずらのつもりで電子掲示板に犯行予告を書き込もうとする様子のイラストある日、Bくんは、書店で立ち読みをしていたところを店の人に怒られました。それがすごくくやしかったので、軽いはらいせのつもりで、インターネットのけいじ板に「○月○日、○○商店街の○○書店に火をつけてやります。」と、とく名で書きこみをしました。「とく名だからだれが書きこんだかわかるはずがないし、本当になにかするわけじゃないから問題ないよね。これでさわぎになったりしたら、ちょっとおもしろいし、ぼくのこと怒った本屋さんもいい気味…!」そう思ってしばらくしてから様子を見に行くと、書店はお店を閉めていて、まわりにはたくさんのおまわりさんが見張っています。Bくんはこわくなってあわてて家に帰りました。すると、テレビでは自分がしたけいじ板の書きこみが取り上げられ「威力業務妨害の容疑で警察は犯人をさがしています」とのニュースが放送されていました。
(注釈)この事例は実際の事件を参考に作られたフィクションです。

解説:どこが問題だったのでしょう?

軽いいたずらのつもりだったのに・・・!?

実際に犯罪を実行しなくても、このような「おどし」や人を傷つけたり迷わくをかける 「悪口」・「デマ」をたくさんの人が見られるインターネット上に公開するということは、多くの人を振り回したり傷つけたりすることになり、とくにそれによって実際に業務に支障がでた場合は、「威力業務妨害」や「虚偽風説流布業務妨害」などといった「罪」に問われることがあります。また、たとえとく名で書きこんだとしても、コンピュータに残された記録(アクセスログやIPアドレス)から、警察は犯人をつきとめることができます。さわぎが大きくなって後悔しても、インターネットでは情報はすぐにコピー&ペーストで拡散され、後から書きこみを消しても、もうとりかえしがつきません。自分では書きこみを消せない場合もあります。また、犯行予告ではなくても、軽い気持ちで書きこんだ悪口やデマで「名誉毀損」や「営業妨害」で訴えられることだってありえます。

注意点:何に注意すればよかったのでしょう?

たくさんの人が見ている目の前で同じ事が言えますか?

たくさんの人から見られていることを意識しながら電子掲示板へ書き込みをする様子のイラストネットへの書きこみはだれでもかんたんにできてしまうことである分、書きこむ内容にはじゅうぶん注意が必要です。また、家でひとりで書きこみをしていると、その書きこみがたくさんの人から見られているのだという感覚がうすれがちです。ひとりごとのつもりでも、インターネット上に犯罪予告やおどし、人を傷つける悪口を書きこむことは、たくさんの人が通る大通りで、同じ内容を大声で言っているのと変わらないということをいつでも思い出して下さい。そんなことをすれば、通報されておまわりさんに連れていかれるかもしれませんよね。あなたは責任が持てますか? ふだんと同様、インターネット上でも、自分で責任を持てる、人から信頼をされるような発言を心がけ、けいじ板やSNSをかしこく安全に利用しましょう。